症例写真を更新しました

今回は新規の患者さんで、「挙筋前転固定術による切開式重瞼術」と「目頭切開術」をおこないました。写真はこちら

この患者さんの手術で特記すべきことは、隔膜前組織・瞼板前組織が多くこれらを切除中に眼瞼のど真ん中で動脈性の出血をみたことです。

通常眼瞼動脈は瞼縁に平行に走行しているので眼瞼中央で切ることはまずないのですが、この患者さんは眼瞼ほぼ中央で垂直に走行しており(左右両側とも)不意をつかれました。右側はこのことが全く予想できておらず左側も注意して血管を探しながらの手術でしたが止血に苦労しました。

その結果術後はずいぶん腫れてしまい患者さんには申し訳ないことをしてしまいました。

もしこの患者さんに埋没法をしていたら、もしこの血管に埋没糸が当たってしまったら、と考えると・・おそらく術後1カ月ぐらいは埋没法にもかかわらず腫れてしまったのでは・・と思います。

幸い術後2週間経過以後は、腫れは順調におさまってきているようです。