強直性眼瞼けいれん
最近ではまぶたが重い、開きにくい、というと「眼瞼下垂」と考えられるようになってきました。
この「眼瞼下垂」という病態の主役は眼瞼挙筋であることもよく知られてきました。
一方まぶたを動かす筋肉に「眼輪筋」という、まぶたを閉じるほうに働く筋肉があります。
この眼輪筋が過剰に働けば、まぶたが開きにくい状態になります。この状態を「強直性眼瞼けいれん」と言います。
一見眼瞼下垂で目が開きにくくなっていると思われる患者さんの中にこの「強直性眼瞼けいれん」のかたがいます。
もちろん病気といえないまでも眼輪筋の働きが強くて目を大きく開けられない患者さんがいます。
こういった患者さんには、挙筋腱膜前転固定術だけおこなっても改善しないことがあります。
顔面の表情筋のところでお話ししたように、筋肉には働きが真反対なものがありそれらがバランスを取りながら表情などを作り出しています。
まぶたも開ける筋肉と閉じる筋肉のバランスで、その状態が決まっていると考えられます。
この「強直性眼瞼けいれん」にはいろいろな治療法がありますが、どれも効果の面で確実な結果を出すのがむずかしいのが現状です。
眼瞼下垂手術のパイオニア、信州大学の形成外科では眼輪筋をできるだけ切除する方法が行われているようです。