修正手術から学ぶこと

修正手術を引き受けるときには、それなりの覚悟がいります。

前回にどんな手術がなされているか解らないからです。

患者さんのなかには、手術のやり方はどの術者でも同じようなものだろうとお考えになるかたがいますが、手術ほど術者独特のものはないといっても言い過ぎではありません。

切開式重瞼術、鼻尖縮小術など修正が多い手術ですが、今までにこれらの手術で同じやり方を受けていた方は一人もいませんでした。

最近は、修正手術のときには、前の先生がどのような手術をしたのか推測しながら、はは~ん、こう考えてこうやったからこうなったんだ~といちいち納得しながら手術をするようにしています。

そうやって考えながら手術をしていると、思わぬ発見もあって勉強になることがあります。それが共通して間違えやすい手術の手順だったり、間違いを避けることができるポイントだったりします。

それとは逆に、こんなやり方もあったのかと教えられ、それ以後の自分の手術にも取り入れたりすることもあります。

一般的に修正手術は患者さんにとっても我々にとってもつらいことが多い手術になりますが、そこからいかに学ぶかという姿勢をもっていれば、その経験を今後にできるだけ活かすことができるのではないかと思うようにしています。

もちろん一番いいのは、一回の手術で患者さんの満足が得られる様にすることですが・・。