症例写真を更新しました

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今回の患者さんは、以前眼科クリニックで「眼瞼下垂」の診断のもとに「切開する」ことなく眼瞼下垂手術をうけたとのことです。

術中、多数の埋没糸(我々が埋没法で用いる糸よりかなりごついものでした)を認め、これをできるだけ除去しました。

これ以後は通常の「挙筋腱膜前転固定術」をおこないました。

ところが術後の経過が「開きすぎ」で患者さんもツッパリ感が強いとのこ、結局2週間経過しても症状が改善しないため2回目の手術をおこない、開瞼幅を調整しました。

その後の経過は順調のようです。

修正手術で一番難しいポイントは術前の状態にブラックボックスが存在することです。つまり元々の状態が全部解ったうえで手術ができるわけではないということです。

思うにこの患者さんの元々の状態は、眼瞼下垂ではなかったのではないかと推測されます。

それではなぜ眼科の先生は、保険で眼瞼下垂術をおこなったのでしょうか?しかも切開ではなく、糸を埋没することで開瞼幅を大きくするという手術をおこなったのでしょうか?

なぞは深まるばかりです。それにしても今回の修正手術で患者さんに余分な負担をかけてしまったことに大変申し訳ないと反省しています。