美の真実とは・・

切開式重瞼術の利点は、埋没法に比べて重瞼ラインがとれにくいことがあげられます。

ここで注意していただきたいのは、「とれない」わけではなくあくまで「とれにくい」という点です。

カウンセリングでこの話をすると患者さんは「えー、切開してもとれちゃうことってあるの~」と驚かれます。

我々美容外科医で「えー」という人はいないと思います。熟練した美容外科医で、切開式重瞼術の術後にラインが取れた患者さんを見たことがない医者はいません。

切開式重瞼術でとれたという患者さんを修正した症例は、こちら。この患者さんは他クリニックで手術を受け術後1年ぐらいで重瞼ラインが浅くなり右は完全にとれてしまった方です。

とれにくい方法が発表されてきてはいますが、これこれだと100%とれない、と言い切れる方法は今のところない、というのが本当に正直なところだと思います。

このブログで何度か紹介しているハワイの Flower先生ですらその文献で書いておられることですが、たとえ切開式重瞼術で優れた方法だと思っても結局はその術後15年や20年は見てみないと本当にいい方法かどうかはわからない、とおっしゃっています。

患者さんからすれば、頼りなく感じる言葉かもしれませんが、我々美容外科医からすると、経験豊富な、エキスパートの先生ほど、優れた術式かどうかの結論をだすのに慎重になるものだと感心します。

長い時間を経てもなお揺るがぬ結果こそが「美の真実」なのでしょう。