下まぶたの動き

眼を開ける時に動くのは、ほとんど上まぶたです。

逆に下まぶたは、眼を開けたときと閉じたときの動きはほとんどないように見えます。

しかし、下まぶたの動きをよく観察すると微妙な動きがあることに気づきます。

上下に動くというよりは、平行移動に近い動きをします。

眼を開けたとき、下まぶたは眼尻側に引っ張られて数ミリ上のほうに移動します。

この動きは受動的なもので、眼を大きく開ければ開けるほど下まぶたの外側は上に引っ張られます。

したがって眼を開けた時のこの動きを制御することで眼を大きく見せることができると考えられます。

下眼瞼下制術は以前関連した記事を書きましたが、その中でこの手術と断面での解剖との関係を書きました。

この手術を3次元的にダイナミックに考えるとき、今日書いたことがヒントになるのではと思います。