真のSMAS法を見分ける方法
フェイスリフトの手術で、SMASによる手術は一般的になってきました。
SMASという筋膜を弁状におこしてひっぱりあげると口周囲のたるみがよくひきあがる、これがSMAS法の魅力です。
多くの美容外科クリニックでこの方法によるフェイスリフトが行われているとされています。
今日も他クリニックでこの方法の手術を受けた、という患者さんが来院されました。
思ったほどのリフト効果がなかった、とおっしゃるので「手術時間は何時間でした?」とおたずねすると「両方で1時間でした」とのことでした。傷を見てもとても小さな傷でほとんどわかりません。
この手術の経験のあるドクターならきっとわかるでしょうが、小さな傷で片側30分という短時間でSMAS法をすることは神業に近い手術です(この場合、神業≒不可能という意味でお話しています)。
以前にもこのような患者さんが来院され同じような訴えを聞きました。おそらく本当のSMAS法とはずいぶんちがう手術が「SMAS法」と称して行われているようです。
驚いたことに、この患者さんは抜糸以後、術後の検診に来るように言われたことがないそうです。ここで「あ~、なるほど」となりました。
真のSMAS法によるフェイスリフトは、手術時間を尋ねることと術後の検診の有無で簡単に見分けることができます。