私の考えを覆した「ウルセラシステム」

年初に導入した「ウルセラシステム」について、ひと段落しましたのでその効果などについて振り返ってみました。

結論から先に申し上げますと、ウルセラシステムは「切らない」かつ「腫れない」たるみ治療器の最高峰です。私のような治療の結果に厳しい美容外科医から見ても効果を感じずにはいられませんでした。

導入してから2か月半で20人弱の人が顔全体の施術を経験され、効果をお聞きしたところ、不満足だったという人は一人もいませんでした。

細かく見ていきますと、施術後1か月の時点ですべての患者さんにおいて、主観的かつ客観的にフェイスラインの改善を見ることができ、それ以外の部位の改善、たとえば「法令線」などにはあまり効果を感じた人はいませんでした。

4分の一の患者さんは「サーマクール」と同時照射でしたが、フェイスライン改善の効果はさらに顕著でした(客観的かつ主観的に)。

術前に多くの患者さんから「施術時の痛み」についての心配の声が聴かれましたが、施術後のご感想は「顎周りの痛みはあるものの我慢できないほどではない」とのことでした(今回一人の患者さんを除く全員に冷却などの痛み予防は行い、おひとりの方にご希望で静脈麻酔をおこないました)。

サーマクールと同時照射の患者さんからは、ウルセラシステムよりもサーマクールのほうが痛い、という御感想でした。

施術後の腫れ、皮膚の発赤などを訴えた患者さんは皆無、術後数日間顎周りに軽い鈍痛を感じた程度というものが一番多いご感想でした。

以上がウルセラシステムを受けられた患者さんのまとめになります。

こういったいわゆる「切らない腫れないたるみ治療」については、以前から、客観的な効果を出すのは非常に難しい(主観的なタイトニング効果は認めらるものの)というのが私の考えでしたが、とうとうこの考えを覆される器械が登場した、といえそうです。

画面から皮下のSMASなどを見ながら治療できる点でも、皮下のどこにエネルギーが入っているかがわかりやすく、使っていても非常に楽しいと思える治療でした。

今後の展開としては、追加照射による効果アップについて、さらに皮下の浅いところに焦点ができるトランスジューサーの効果についての検討と、もう少しマイルドなRF(高周波)との併用で効果アップと痛み軽減の試み、などが検討課題だと思っています。

美容外科・美容皮膚科
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