美容治療の変化の速さ

今年もあと3週間足らず。

ここ1年を振り返って思うのは、美容治療の変化の驚くべき速さです。

美肌治療を考えてみても、4年前の開業時と今では大きく変わりました。

その主なものは、「レーザートーニング」の導入です。

4年前といえば「光治療」(うちのクリニックでは「ライムライト」)が人気の機種でした。

もちろん今でも光治療の人気は衰えていませんが、それ以上にレーザートーニングをご希望される患者さんが増えました。

医学的にいえば、レーザートーニングは光治療に置き換わるものではなく、作用する深さがそれぞれ違うので患者さんのシミくすみの深さに応じて使い分けあるいは併用できる治療だと思います。

また、うちのクリニックでは当初切らないたるみ治療といえば「サーマクール」と「タイタン」でしたが、今年はもう少し侵襲があっても効果の高いものをご希望される患者さんのために「アキュスカルプ」が導入されました。

もともとしみ・くすみの治療にくらべると客観的効果のわかりにくい「たるみ治療」ですが、切らなくてもたるみ改善効果がわかる器械がどんどん登場してきています。

アキュスカルプのようなレーザー治療、超音波をフォーカスして熱凝固することでたるみを改善する器械、マイクロニードルを肌に刺入してそこから高周波を発生することでたるみを改善する器械など、こちらもその流れについていくのがやっとというぐらいいろいろなものがあります。

来年はその傾向がますます激化していくような予感がしています。

一方「サーマクール」などの従来からあるたるみ治療器は登場してから10年以上のロングセラーで、今までの実績やデータの蓄積に裏付けられた信頼性・安全性は捨てがたいものがあり、人気は衰えることはないと思います。

10~15年前には夢物語と思われてきた「低侵襲で効果のあるアンチエイジング治療」が実現間近といえそうです。