小顔手術

「小顔手術」というと「骨切り手術」が代表です。えらを削ったり、ほほ骨を削ったり、顎を短くする手術です。

ここのところちょっと気になることがありました。骨切り手術を数年前に受けた人で最近顔がたるんで大きく見えるようになった、という患者さんが今月だけでも4人いました。

すべての患者さんに共通するのは、他クリニックでえらをがっちりとられているという点と、口の周りがたるんできたということ、最初はよかったみたいだけど1~2年してから急にたるんで見えるようになったという点です。

このことに関連したことで2005年の形成外科総会で発表した事があります。

「効果的な小顔形成術」という題でその内容は、顔の骨や脂肪筋肉を小さくすることと皮膚を吊り上げるか縮めることを同時にすると小顔効果が高まる、というものです。

その時の症例に使わせていただいた患者さんの一人で上が術前、下が術後です。

このことからわかるのは、骨切りで顔を小さくするには皮膚のことも考えたほうがいいということです。