ボトックスの真実

ボトックスは美容治療でポピュラーな存在です。

ちなみにボトックス(ボツリヌストキシン)とはボツリヌス菌が産生する神経毒素で、 筋弛緩作用があります。表情筋が原因となってできるシワ(眉間・おでこ)などに薬剤を注入し、 筋肉を麻痺させて表情ジワの改善をしていきます。もともと、 顔面神経麻痺などの治療に用いられていた安全性の確立された医療技術で、ボトックス注入に使われる薬剤は、FDA (米国食品医薬局)の認可を取得した安全なものです。

ところが今年の2月8日にFDAからこのボトックスに関する緊急レポートが発表されました。

内容は、「ボトックス使用で16人の死亡例が報告された」ということです。このあと数日経ってから、国内のさまざまなサイトがこの話題を取り上げ、中にはボトックス使用の危険性をやや強調するような論調のサイトさえありました。

患者さんからも何件かこのことで問い合わせがありましたので、FDAのリポートを確認してみました。

FDAのサイトでは、この2月8日付のレポートはすでに削除されており実際に確認することはできませんが、アメリカのいろいろなWEBサイトで今回のFDAのレポートについて詳しく書かれていたのでそれをもとに真実は何かを調べてみました。

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