修正手術を考えるときに 4
患者さんが修正相談をするときの心構えとして、冷静を保つことは重要です。
日頃修正相談を受けていると、カウンセリングの途中で逆切れする患者さんや手術に前のめり状態の患者さんをよくお見掛けします。
こういう余裕のない状態でカウンセリングを受けてもいい解決法は出てきません。
手術というものは、もともといい結果ばかりが得られるものではありません。
修正を考える患者さんは、次の手術(修正手術)をすれば全部よくなると思いこみがちですが、じつは逆です。
よくなることは少なくて、失うものが多かったりします。
それを冷静に計算して、すべて納得できれば修正手術を具体的に考えてもいいかもしれません。
こう考えるといかに修正手術が難しく最初の手術が大事であるか、ということであり、このことは患者さんも医者も肝に銘じるべきだと思います(もちろん私も痛感しています)。
美容外科医は初回で修正をしなくても済む手術、あるいは最初の手術の時に修正になったとしてもすこし手を加えるだけでリカバリーできるようなしっかりした手術を初回にしておくべきだと考えます。