究極の美容外科医療サービス
何かにつけこれからの日本経済は徐々に衰退していくことが指摘されています。
昭和の高度経済成長がおわってから20年以上経過し、そこかしこでそれが顕著になってきているようです。
しかしそれとは別に、日本経済が相変わらず世界に比較して強みを保持している、あるいは保持していくだろうという報告もあります。
私の実感は、これからが日本の底力をみせるときと思っています。
画一的なものの生産は今後ますます外国にとってかわられるだろうと思われますが、もっときめ細かい技術やサービスにおいては日本の独壇場になり、またこういっ技術やサービスこそが世界中から今後ますます求められるであろうと考えられるからです。
先日中国の著名な経済学者が、日本の経済の強みはなにか、ということに答えて「日本の強みは、技術力があるというよりは、そのきめ細かな配慮やまめさである」と指摘していました(中国語にはこの「まめさ」という言葉に相当するものがないそうです)。
戦後の日本の経済成長の要因として、世界的な政治・経済における環境要因も大きかったのですが、もともとの日本人の勤勉さまめさとそれによってもたらされた製品やサービスの信頼性も大きかったのだと思います。
美容外科の分野でも、国際学会で外国のドクターの発表をみると、そういった日本人のきめ細かさは外国ではあまり話題にされません。
最近まで、こういった現象は日本人の患者さんに見られる特有なものであり、まあ仕方がないか、となかばあきらめにも似た気持ちで眺めていました(だから日本では結果がはっきりした手術は好まれないと・・)。
いまでは日本人の患者さんが要求してくることこそ究極のサービスを提供するうえで最も重要なことであると考えるようにしています。
美容外科手術による変化はだれが見てもあきらか、にもかかわらずその変化がとても自然である、といった一見矛盾した日本人の患者さんの要求にこたえることこそが、美容外科医療において目指すべきサービスであり、それは一人ひとりの患者さんへきめ細かく配慮された手術であり、なおかつ結果の約束できる医学的に実証された手術でなければならないと確信しています。