続きです

昨日の続きです。

こういったケースの場合に気をつけることは、とにかくこれ以上まぶたの組織を切除しない減量しないように手術をすすめることです。

これはまぶたの手術全般でいえることですが、切開式重瞼術の成功率を上げるためにはまず組織を温存する方向でいくのかできるだけ減量する方向でいくのかここをはっきり意識して手術に臨むことが重要です。

これを意識しないと隔膜前脂肪を含めた隔膜前組織を知らぬ間に切除してしまうということがおきます。

さらに言えば、どこで挙筋腱膜と隔膜に囲まれた眼窩脂肪部分に入るかも重要です。この位置が高いと隔膜を翻転するときに隔膜前脂肪を一緒に翻転してしまい切開線より上方の組織量の不足を引き起こします。特にこの位置が常に高く入る癖のあるドクターの術後に3重瞼が起こりやすいことはよく見られるトラブルのようです。

大変難しい話を書いてしまって一般の患者さんにはわかりにくかったかもしれませんが、手術というのは諸刃の剣であることを知っておいてください。