美容外科的解剖
前回、解剖の話をしました。
一般の方には、解剖というと「腑分け」のような行為を指しているように感じることでしょう。
しかし我々がいう「解剖」は、解剖学的位置関係を知ることを指します。
たとえばまぶたの中にどこに大事な神経があるか、どこに大事な血管があるか、筋肉がどこからどこまであるのか、筋肉の下には何があって、脂肪はどこまであるのか、など大事なものの3次元的位置関係を知ること。
さらにその中で患者さんの希望する形にするには何をどうすればいいか、そのことで術後に困ることはないのか、それがどこまでできるのか、どこまですると術後にどれだけ変わるのかなどを知ること、などです。
以上はほんの一部です。もっともっと深く解剖を知っていないと安全・確実な美容手術はできません。
「解剖」の真実はただ一つのはずなのですが、我々美容外科医の知らなければいけない「美容外科的解剖」というものがあります。つまり「科」によって見ている「解剖」が少しづつ違うのです。
耳鼻科の先生が知らなければいけない解剖、眼科の先生が知らなければいけない解剖というものがあって、我々美容外科医の知らなければいけない解剖とは少し異なっているのです。