解剖学

美容の手術を正しく行うためには、解剖の知識が最も大事であることは熟練の美容外科医ならだれもが痛感しています。

特に顔面の解剖は複雑でバリエーションも多いため、基本となる解剖の確固たる知識は必須です。

しかし美容外科医にとって我々が大学生の時にならった「解剖学」は必要条件ではありますが、十分とは言えません。

学生実習の時に解剖させていただく遺体は、ホルマリン処理がなされていて生体の解剖とはかなり異なっている部分が多いからです。

我々美容外科医に必要な解剖とは、手術に役立つ、より生体に近い遺体で解剖することによって得られます。

こういった新鮮死体は国内の場合、特殊な事情により大学病院でも手に入れることが難しい状況です。

海外では、新鮮死体を使用した解剖は頻繁に行われているため、我々はこういった死体を使った海外のセミナーに参加する必要があるのです。

去年参加したサンフランシスコのセミナーでも新鮮死体を使用することで解剖の勉強をすることができました。

今年もタイか台湾で行われるセミナーに参加する予定で、そこでは目を中心に鼻と頬、前額、胸部などの解剖の勉強ができればいいなと思っています。