良好な美容医療サービスに必要なもの
医療でも介護でも、主役は患者さんであることはいうまでもありません。しかしこのように当たり前のことが、実は今の日本では実現がとても難しいことなのです。
今の日本で行われている管理型の医療・介護では、決まったサービスありきでそれに患者さんを合わせるというシステムになりがちだからです。
このシステムは経営という面からみるととても効率がいいし安定するのですが、この状況では患者さん中心のサービスを提供するのはとても難しくなります。なぜなら世の中には一人として同じ人間おなじ患者さんはいないので一律のサービスではどうしても限界があるのです。
従来の企業の考え方で経営効率を考えるときには、規模の論理でチェーン展開をするとかマニュアル化するとかも考えられますが、これも患者さん中心のサービスという点では逆行しがちになります。
一人一人の患者さんにその人にあったきめ細かい十分な医療・介護サービスを行うには、従来の管理型経営や企業型経営にはない、新しい経営戦略、考え方が必要になると考えます。
医療・介護サービスには、小規模で、管理型でない、マニュアル型でない、患者さん一人一人に対応できる豊富な人的資源があり、安定していて、持続可能で、すべての面で良好なコミュニケーションと信頼関係がある、そんな経営的な考え方が必要であると思います。
ここまで読んでいただけた方は、「医療サービス」を「美容外科」に置き換えてもう一度読み返してください。そうです、美容外科も医療サービスのひとつなのです。決して特殊な医療ではないのです。
私の考える健全な美容外科医療と経営の考え方はこんなところです。これを実現するために日々努力奮闘中です。