かわいらしい顔とは?~間延び顔をどうするか~
女性で好ましい顔を定義するのは結構難しいことです。
この点がよければ必ずかわいらしい顔に見える、というポイントがあれば(それがたとえ複数であっても)美容外科医にとって非常に助かるのですが、なかなか難しいものです。
目については、ぱっちりしていたほうがポイントが高くなるようですが、鼻については立派な鼻はポイントを落としてしまうことのほうが多いようです。
逆に低い鼻、小さな鼻がポイントが必ず高くなるかといえばこれも微妙です。小さな鼻が可愛いらしい印象になることもありますが・・。
目・鼻のように比較的目立つ部分でも「この場合は絶対にかわいく見える」というポイントを絞るのが難しいのですから、それ以外の部分はもっと美醜の定義は難しいと考えられます。
最近患者さんからの要望や美容外科医の話題に上ることで意識しているのが、いわゆる「間延び」顔です。
目・鼻は整っている、顔も小さい、口も整っているのに、なにか顔のバランスがおかしい、という人の中にこれが見られます。
こういった人は、確かに目の下~頬~口元にかけてたてに長い印象の顔の持ち主です。
顔中1/3が大きい若しくは長いといってもいいと思います。
これに対してルフォー骨切りを考える美容外科医がいます(ルフォー骨切りというのは簡単に言うと上顎の骨を横にぬいて縦方向に短くする方法です)。
上顎の骨が長い人(いわゆる馬面や、ガミースマイルになる人の一部もこれに含まれます。)には、これが絶対適応ですが、間延び顔の人はそれとは少し違っています。
むしろ骨に対して顔中1/3の軟部組織が長い人が多いのです。
したがってこういった人にルフォー骨切りをすると逆効果になります。
話がながくなるので続きは次回です。