こぼれ話4

美容外科医として成功するには

これは日々の診療で「患者さんの信頼を積み重ねていくこと」と申し上げました。

実際は患者さんに嘘をつかないで約束を守ること、で言葉でいうと簡単なことですが、いざ実行しようと思うとなかなか難しいことです。

日常の診療で手っ取り早く売り上げを上げる方法を考えることがあると思いますが、それは本当に患者さんの期待する効果が出ることを約束できるかどうか考えたことがありますか?

その内容を客観的に正直に患者さんにお伝えして患者さんの判断に従っていますか?

これを毎日毎日行っていくと、短期的どころか中期的に売り上げは上がらないかむしろ減っていくこともあります。

それでもその方針を曲げずに患者さんの信頼を獲得するために嘘をつかず約束を守る姿勢を貫いていけるでしょうか。

自分自身の経験でいうと、5年ぐらいこれを続けていくと自分で自分のしていることがだんだん嫌になっていきます。

実際に自身で開業後に月間売り上げ過去最低を記録したのがこの時期でした。

その頃私は別の事業で成功していたので、金銭的に日々の生活に困ることは全くありませんでしたがやはり精神的にはさすがにへこみました(もし事業の成功がなければどうなっていたんでしょうね、笑・・・ひょっとしたらホームレス?)。

つまり、売り上げがないということは美容外科医として評価されていないことと同じだからです。

これはある意味、お金がなくて生活に困ることよりも美容外科医にとってはきついことかもしれません。

患者さんに美容外科医として期待されていない、となればやめるしかほかにないからです。

実際にこの時期、美容外科医を本気でやめようと思ったことがあります。

ところが不思議なことにそう思ったとたんに、いろいろな奇跡的なことが起こり始めいまの状況になるきっかけを何度か経験することになりました。

そのことについては過去にも少し書きましたので省略しますが、こういった体験について似たようなことをスティーブジョブズ氏の2005年スタンフォード大学での講演でも聞くことができます。

その中で「connecting the dots」という表現で言及していますが、ある一つの成功にはそれまでのいくつかの体験が一つ一つの点として結ばれておこるものであるが、それはあとになってわかるもので前もってはわからない、と語っています。

そして、その一つ一つの点は前もってわからないことなのでそれまでは自分自身を信じて体験を積み重ねていく他にないと言っています。

私の場合まさにその一つ一つの点が「一人一人の患者さんの信頼」ということで、それをくじけずに守り通してきたことが今のクリニックを取り巻く状況につながっている、と今になってようやくわかり始めたということです。

美容外科・美容皮膚科
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