世の中に絶対的に正しい人間はいない
検察庁の証拠改ざん問題で、国民の検察への信頼が揺らいでいる、とのことです。
これはこれで大きな問題でしょうが、私にとって驚いたのはむしろ今まで検察がそれほど信頼されていた、という国民側の事実です。
さらにいえば今までそれほど検察が信頼されていた根拠はなんなの?という疑念です。
日本人の「役人はえらい人、間違いを犯すわけがない」という盲目的に追従してしまう性質が法曹界に対してもそうさせたのでは?と思わざるを得ません。
これは一検事の不祥事といったことではなく、絶大な権限をもった機関に対して、なんらのチェック機能をもたなかった、というシステムの欠陥が原因だと考えます。
日本に検事が何人いるかは知りませんが、全員正義のかたまり、悪いことはだれ一人しません、と考えるほうが不自然です。なかには神様のようなりっぱな検事の方もおられるかもしれませんが・・。
世知辛い話ですが、これは法曹界にかぎらず医療の世界でもまったく同じことがいえます。