切手の悲しいお話
昨日、久しぶりに郵便局に行きました。振り込みの順番を待っている間に、ふと窓口にぶら下がっている記念切手に目が行きました。
とてもカラフルできれいなデザインの切手が10種類以上ぶら下がっていました。発売日から相当の年月がたっているものもあり、「結構売れ残っているな~」と思いました。
昭和40年ごろは空前の「切手ブーム」。切手の発売日には朝からならんで切手を買い求めたものです。もちろん母にお願いして代わりに並んでもらっていました。そうでもしないとすぐに売り切れてしまうからです。今のように売れ残るなどということはありませんでした。
人気のある切手はもちろん、それほどでもない切手でも、郵便局で買い損ねると額面以上の値段で切手商から買うことになります。
ところがその後急速に切手ブームがさり、切手の値段はよほどの人気切手でなければ、大体その額面の値段が相場に落ち着いていたようです。
ところがところが、最近では過去に発売された切手はなんと額面で売ることすらむずかしくなってきているようです。
理由はいろいろあるのですが、その理由は何だと思いますか?ここ2~3年、切手はますます価値が下がっているのですが、これには実にふかいふか~い理由があったのです。
以前、切手には通貨価値にちかい価値があったのです(今でも時々通販の代金などを切手で払えることもあります)。ところが郵政民営化をきっかけに、過去に発売された切手は本来の使い方(封書などに貼って使用する)以外に便利な使い方が全くできなくなってしまったのです。
この2007年におきた出来事が切手の価値を大幅に下げてしまったのです。みなさんのおうちの押し入れにしまってある切手は、将来価値が上がるどころか年々下がり続けることはまちがいないようです。
母に朝早くから並んで買ってもらった切手がこんなことになるとは・・ちょっと悲しい気持ちです。