初めてのアメリカ本土
今から7年ぐらい前のことです。
今までの自分の人生の中で一度だけアメリカ本土に足を踏み入れたことがあります。
新しい手術のデバイスのセミナーがアメリカの西海岸である、とのことで参加したのです。
日本人だけの参加でしたが、10人ちょっとの参加者のうち知っているドクターはだれもいなかったのでちょっと新鮮な感じがしたことを覚えています。
このセミナーや参加者のことは、またの機会があれば書きますが、今回はそのセミナーが行われた地についてとても新鮮だったことを思い出したので書きたいと思っています。
それはサンフランシスコから南へ1時間ぐらいの地、スタンフォード大学が近くにある小さな町でした。
滞在したホテルはホテルと呼べるほどのものではなかったのですが、街中にしては空気がとても新鮮で、特に朝方は軽井沢にいるような錯覚にとらわれるほどの体験をしました(ちなみに私は軽井沢へ行ったことは生涯一度しかないのですが・・)。
セミナーが終わって、参加者同士でホテルから少し離れた繁華街?へぶらぶら歩いて行ったのですが、それまでの人生の中で一度も体験したことがない、不思議な町でした。
田舎でもなく街中でもなく、人が多いわけでもなくそうかといってさびれた感じはしない、やけに親切な人が多い、とても不思議な町だったことを覚えています。
それは「パロアルト」という町でした。
この地名を聞けば、あーっ と気付く人もいるかもしれません。
おそらく世界でもっとも有名な企業のCEO(故人)が住んでいた(当時は存命だったはず)町だったのです。