情報戦

昨今の政治にかかわるニュースをみて、毎日うんざりしています。

それとともに日本の将来に対する不安が自分の中で日増しに大きくもなってきています。

ひとつの歴史問題がとうとう現代の「人権問題」にまで拡大されて報道・非難されていることに、違和感を感じない日本人はいるのでしょうか。

この問題で世界の(欧米を中心とした国々)日本という国に対する評価が下がり始めている、ということをどうとらえていいか、正直戸惑います。

先日も書きましたように、「日本人の馬鹿正直さ、お人よしさ」が裏目に出た典型ではないのかと思っています(これらは古来日本で最高の美徳とされ、それが裏目に出ることもしばしばですが、日本の歴史上否定されることはなかった・・)。

外交問題では当たり前である意図的な情報のねつ造や一見関係ないと思われる問題へのすり替えなどは、個人間と同様に国家間の問題にもありえないと高をくくり、真っ向から正論(少なくとも自分たちがそう思っているに過ぎないかもしれない・・)をあけすけにぶつけていく、こういった外交上の情報戦での日本の稚拙ぶりが露呈しています。

そもそも「人をだましてはいけない、うそをついてはいけない」という教育を受けてきた国と、「人にだまされてはいけない、だまされたほうが悪い」という教育を受けてきた国(これも歴史上、あるいは地政学上やむをえなかった)との間で最初から話し合いがかみ合うわけがなく、どちらが優れている、どちらが正しいといった問題ではありません。

大多数の人間(国家)がどう感じているかだけです。

それを左右するのが「情報戦」で、その情報が操作されているかどうかわからないように綿密に仕立て上げられたものが「真実の情報」になっていくのです。

情報は「正しいもの」が伝えられるのではなく、意図的に伝えられているうちに「正しいもの」になっていく、と考えれば、どこかの国の教えのように「だまされるものが悪い」ということになります。

美容外科を取り巻く状況にも似たようなことが言えます。