最初の準備が肝心です
しばらくぶりの更新です。
3月からゴールデンウィーク明けまでクリニックの仕事が忙しく、ここ2-3日前からようやく少し時間が取れるようになりました。
人からよく「美容外科の先生って、よほど手先が器用でないとできないですよね~」といわれます。
なかには「プラモデルとか、上手につくれるんでしょ~」とか言われることもあります。
我々美容外科医自身は美容の手術であまりそのようなことを意識することはありません。
もし手術と模型工作に共通点があるとすれば、やればやるほど作成にこだわる部分が多くなって、出来上がりに簡単に満足できなくなる、というところでしょうか。
私が行っている真鍮鉄道模型作りは、やりだした最初のころ2-3カ月で一つの作品を仕上げていましたが、だんだん製作期間が長くなり、いまでは取りかかるまでの下準備だけでかるく1か月、仕上げに半年以上もかかるのが普通になってしまいました。
最初に部品の仕上げをしっかりしておかないと、わずかなひずみが後々に大きなバランスの崩れにつながるからです。
最後になって辻褄を合せようと思ってもなかなか難しく、どこかで妥協することになります。
そういったことが無いように前もってしっかり準備することが肝心ですが、美容外科でいえばこれは術前の診察とカウンセリング、手術のプランニングにあたります。
ここをしっかりすることが、あとで結果に妥協しないですむ一番の秘訣だと考えます。