最近の日本を取り巻く諸問題に対して考えること
内向きの若者が多くなった、と言われます。
日本は恵まれすぎていることが原因の一つである、と指摘したことがあります。
これは悪いことだとは思いません。
ただし、周辺の諸外国と渡り合うには、これが逆に足かせになります。
周りを海に囲まれ、恵まれた国に育ったお人よしの日本人は、外国の人のことまで日本人と同じような人間と思ってしまうかもしれないからです。
これは非常に危険で日本の将来を危うくします。
周辺の諸外国のことをよくよく理解してから関わっていかないと、結局は日本が誤解を受けてしまう恐れがあるからです。
日本人は、「理解しあうこと」を、自己主張をすることよりも相手の主張に合わせて仲良くすることだ、と考えがちです。
日本人同士ならこれはいいことでしょうが、戦後60年以上、周りの周辺国とこのようなかかわりを持ってきてしまったことのひずみが、ここ最近の日本を取り巻く政治的問題を引き起こしているように感じます。
いきなり自己主張して誤解を受けるのではなく、周辺諸国をもっと研究し、よく知ったうえで国家戦略的に対処しなければ日本の将来が危うくなるのではないかと心配しています。
戦後60年の政治と外交を振り返り歴史を含めて諸外国をもっと研究する必要があり、そのうえで戦後の歴史教育をもう一度再検討する必要があることを、記憶に新しい「反日デモ」を目の当たりにした最近の日本人も気づいてきているのではないでしょうか。