無駄なスペース
美容医療においては術前術後の写真を比較して、美容治療が適切な効果を生み出しているかどうかを判断しています。
そのためには最低限、術前術後の写真の条件をそろえることが重要であることは今までに何度も申し上げてきました。
去年の学会で、ある先生の発表についてそういったことを指摘したことがあったのですが、その後その先生から「先生のおっしゃる通りだと思うのですが、実際になにかいい方法あります?」と相談されました。
うちのクリニックでは、撮影のためのスタジオを作っています、とお答えしました。
スタジオといってもクリニックのなかには限られたスペースしかありませんので専用スペースはとれなくて、診察室の隣の廊下部分をスタジオ兼用にして使っています。
巻き上げ式のバックスクリーンと外部ストロボ(以前にも書きました、天井からつりさげています)にすることで、廊下の機能を損なわないようにしつつ、それでも結構立派なスタジオとして効果を発揮しています。
うちのクリニックは30坪しかありませんので、部屋のレイアウトにはずいぶん時間をかけて考え、できるだけデッドスペースを作らないように工夫しました。
診療時間中に遊んでいる部屋やスペースをできるだけ最小限にするため、兼用できるところはできるだけ兼用にしたのです。
その結果、一番無駄とされたスペースは院長室で、実際院長室は患者さんの回復室と美肌器械の置き場兼用になっています。
このブログも、患者さんの回復ベッドとサーマクールなどの器械に囲まれた部屋の片隅でこそこそと書いています。