真の「自由診療」

保険診療で開業されている先生からは、「自由診療はいいですね~」とうらやましがられることがあります。

自由診療は自由診療で苦労することもありますが、たしかに今の「管理医療の典型」のような保険診療のことを考えると、今の自分の身分がとても幸せであることに気づかされます。

私自身もともと何事も管理されることが好きではなかったので、よくぞ神様はこの仕事を私にお与えくださったと感謝をしています。

医局とのしがらみもなく、先輩後輩のつまらないしがらみもなく、経営者との軋轢もなく、薬屋とのしがらみもない、真の意味での「自由診療」を毎日実践できる幸せは何物にも代えがたいものです。

自由診療の唯一のルールは、患者さんと医者との間に「うそがない」ということです。

「嘘がない」関係というのは、よくいわれる「信頼関係」のようなお互いにもたれかかるような関係とはちょっとちがい、もっと倫理的な、客観的な、ドライなもののような気がしています。

またそれがもとで患者さんから誤解されることもありますが、私自身の性格によくあっているようです。