精神衛生を保つことのむずかしさ
芸能人の薬物汚染のニュースを見るたびに、精神を健全に保つことのむずかしさを痛感します。
特に人気商売の芸能人にとっては、人気絶頂期から転落するときほどミゼラブルなものはありません。
美容外科医もある意味「人気商売」的なところがありますから、芸能人張りに精神状態がかなり侵されている医師達を目にすることもあります。
そういった医師達の中には、一時患者さんに人気があって流行っている時期を経験し、少し有頂天になったところから転落する、といった悲劇を絵にかいたような方たちもいます。
逆に、ずっと経営不振が続き、金銭的に追い詰められ無理な手術を繰り返し、その結果患者さんからのクレームがたび重なって精神的におかしくなる医師もいます。
美容外科の世界ははたから見ると華やかに見えるかもしれませんが、想像以上に厳しい面があります。
その荒波の中で、どうやって精神状態を平静に保ち、日々の診療で患者さんに満足していただけるか・・・美容外科医は一度真剣に考える必要があります。
ほどほどのアルコールで気分転換する、という医師は多く、それはそれで度が過ぎなければいいと思うのですが、私のように飲めない医師にお勧めするのは、とにかく週に何回か体を動かす習慣を身に着けることだと思います。
もう一つ美容外科医にとって精神的に一番いいのは、術前に患者さんに対して絶対にうそをつかない、ということです。