美容外科専門医に必要な研修
先日の記事に書きましたが、本来美容外科医になるまでには医者の初期研修(2年間)を終了してからもある程度の他科研修は必要だろうと思います。
私の経験から美容外科医になるのに必要と思われる(初期研修期間を含めて)ものを考えてみました。この中には私自身が実際に研修してきた科もありますし、そうでなくて研修できたらよかったな~と思うものも含まれています。
麻酔科研修:半年(麻酔科研修は美容に限らず外科系に進もうと考えている医師には必須です。)
形成外科研修:2年~3年、(他科研修の中では一番長い研修期間をあてていますが、形成外科専門医をとろうと思うと6年間の研修が必要になりこれはちょっとしんどい気がします。)
一般外科(腹部外科もしくは乳腺外科):1年~2年(美容外科でボディの手術をするうえで研修できたらいいなと思いました)
頭頸部もしくは耳鼻科研修:1年~2年(鼻の手術やフェイスリフトの手術をするうえで研修しておくと何かと役に立つと思いました。)
選択科目として口腔外科、精神科などの研修:半年
一番最短で5年間、長くて8年間の他科研修になります。これらを終了あるいは5年目ぐらいから美容外科のトレーニングを開始、美容外科の研修期間を5年と考えれば早くて卒後10年で美容外科専門医を取る資格が与えられる、という計算になります。
私の場合、一般外科研修のかわりに整形外科の研修をしている以外は、ほぼこれに近い研修をしてきました。ただし、美容外科専門医を取ったのが卒後22年目でしたので、余分に10年はかかりすぎている計算になります。
今の美容外科専門医制度には形成外科専門医が必要であるためどうしても形成外科研修が長くなりすぎた結果だと思っています。