美容外科手術でトラブルをさけるために21
さてこの「美容外科手術でトラブルを避けるために」シリーズの「上下瞼」の項目を11から20まで10回にわたって書いてきました。
11で述べたように最低これらの瞼に関する手術
埋没法、切開法(挙筋腱膜固定)、眼瞼下垂手術、隔膜前脂肪切除、眉下切開、目頭切開、目尻切開、下眼瞼下制術、下眼瞼脱脂術、下眼瞼切開術、上眼瞼脂肪注入術、下眼瞼脂肪注入術
をマスターできれば、やっとトラブルを避ける基本的なアイテムが身についたといえます。
もしこれらの手術の中で不安な手技があれば、これらを意識的にマスターしていきましょう。
自分が考える手術結果を安定して実現することができることを「マスターした」といいます。
これらがおぼつかない段階で、患者さんの希望をよく聞いてそれをかなえるという究極の目的にたどり着くことは不可能です。
これらのアイテムをもってすれば、瞼の相談に来られた患者さんの8割には対応できると思います。
自分の持っているアイテムでは無理だと思えば、遠慮なく断っていいと思います。
なぜならそういった患者さんは多くの場合、どこのクリニックに行っても納得していただけることはないからと断定できるからです。
逆にそれぐらいに患者さんに言い切れるまでまず「腕」を磨きましょう。
口下手だけど一人前の美容外科医として自分の腕だけで勝負をしたいと考えているこれからの美容外科医に、少しでも参考になればと思って書いています。
次からは「鼻」についてです。