美容外科手術でトラブルをさけるために9
基本的な診療姿勢を身に着けることが大前提と書いてきました。
そのうえで、次はいよいよ手術手技そのものになります。
大事なことは、手術結果が「必ず自分の思った通り」に仕上がり、それが長年維持される、そういった手術をすることです。
この段階で一気に患者さんの希望に合わせるところまで仕上げる、高度なゴールにたどり着くのはなかなか難しいので、まず自分の思い描いている結果を必ず実現化できるような手術をすることに全力投球です。
そのためには、自分の中で目指すイメージが確立されていなければいけません(何度も言いますが、この段階では患者さんの希望に左右されていはいけません、あくまで自分がいいと思う術後イメージです)。
これがない状態で手術に臨むのは、目的のない旅をするようなものです。
自分の中で設定している目的がなければ、自分の手術がよかったのかだめなのか判断基準をもてません。
これは瞼、鼻、輪郭、ボディすべての手術に共通しています。瞼なら二重の形や幅、瞼の厚みなど、鼻なら高さや形、輪郭もフェイスライン、ボディならボディライン、そのすべてで自分の中で思い描けることが必要です。
そのイメージをどこから得るかですが、対象は日常的にどこでも見つけられます。
身の回りにいる人の顔から、テレビやネットでいろいろな人の顔を見て、などいくらでも対象はあります。
要するに日ごろから意識して人の顔や体を見て、イメージ力を高めるということです。
そうやって、自分の中ですぐに術後のイメージが持てるようになればいよいよそれを実現する手術を考える段階になります。