美容外科手術でトラブルを避けるために14

目頭切開について

目頭切開で注意すべきこといくつかあります

まずは傷がかなり小さいので切開縫合を丁寧に行うこと、層と層をきちんと合わせるような基本的なことをしっかり行うことです。

6mm足らずの傷に7~10針入れていくことになります。

局所麻酔をするときから気を付けないといけません。

術前のデザインが局所麻酔したところで消えてしまった経験は誰でもあると思います。

局所麻酔を注入すると膨隆して正しいデザインは二度とできなくなります。

もう一つ

デザインで気を付けることは、やりすぎないことです。

目頭切開は両側で行うので、効果が倍になります。

最近は少なくなりましたが、目頭切開の修正相談は100%「やりすぎ」の修正です。

目頭切開をやりすぎると「目が寄りすぎる」と心配されるのですが、実は逆です。

目頭切開をすることで内側の白目の面積が大きくなり黒目の位置が離れて見えるようになります。

こうなるとなんとなく「宇宙人」感が出てきて気味悪がられます。

しかし適切に目頭切開をすると目元が華やかになり、二重のラインも並行になりやすくなるなど魅力の多い手術で絶対にマスターしたい手術です。

方法はシンプルな「Z形成」で十分と思います、もしこれで満足できそうにない患者さんにはよそのクリニックを紹介しましょう笑。

Z形成術で気を付けることは皮弁を入れ替えたときにできる小さなドッグイヤーで、これがどんなに小さくともきちんと処理することです。

傷の長さよりもこの小さな皮膚の膨隆が患者さんのクレームにつながりやすいのはほかの美容外科手術に共通した現象です。