脂肪注入について 3

前回の続きです。

驚愕の業者の答えは「わかりません」・・・でした。

まさかとおもって、その業者の方に「いやいやそれはないでしょ、英語でもなんでもいいから論文持ってきてくださいよ、比較試験した結果のある論文」

「いやありません」・・・

!?

要するに「コン~」という脂肪注入法には、脂肪生着率(残存率)がどれぐらいアップするかのデータがないのです。

理論的に脂肪生着率がアップする「はず」である、ということであって、我々が行っている方法と比較してどれぐらい脂肪が生着するかがわかるデータがないのです。

百歩譲って、この方法を行うのにほとんど費用が掛からない(要するに理論的な革新のみ)のであれば、まだこの方法を導入する意味もあるかもしれませんが、そんなものを業者がわざわざ売りに来るわけがありません、この方法を行うのに高額の器械を買わなければいけないのです。

この話、医療関係以外の方にもわかりやすく例えると、

・・・まずコロナのワクチンで考えてください。

両者ともに副作用のないワクチンAとワクチンBがあったとしましょう。

ワクチンAは実際に90%の予防効果が人で実証されているとします。

ワクチンBは理論的には90%以上の感染予防効果があるはずだが人で効果が実証されているわけではないとします。

ワクチンAよりもワクチンBはかなり高価であったとします。

あなたならどちらを選びますか?

ワクチンBに魅力を感じる人はたとえ高価であったとしてもこちらを選びます。

そういった人は「コン~」を選べばいいと思います。

私の考えは、「そんなに生着率が良くなるものならば、なぜそれを実証しようと考えないのですか?」です。