衰退社会で生き残る企業
オリンピック開催が関係しているせいか、最近イギリスに関する特集番組が多いような気がします。
先日見ていた番組でイギリスの自動車産業の実情をレポートしていました。
イギリスには、伝統ある老舗の車メーカーがたくさんあり、ロールスロイス、ベントレー、アストンマーチンなど高級車メーカーが多いことも比較的よく知られています。
ところが、イギリスにおける自動車産業の衰退が主な原因のようですが、その多くが外国資本の傘下に入っています。
番組ではそんななかで国内資本で頑張っているメーカーの一つ「モーガン」が紹介されていました。
「モーガン」は、車好きの人にはよく知られているブリティッシュスポーツカーメーカーです。
驚くことに、今でも製造工程のすべてが職人のハンドメイドによるものだそうです。
このスタイルは1913年以来(ほぼ100年!)続いているとのこと。経営は創業者一族によっておこなわれており、今の社長は4代目だそうです。
100名前後の職人の手で1週間に製造できる自動車は30台程度だそうです。
時間をかけて1台1台丁寧に作られ(フレームの一部は木製!)、世界中のカスタマーに届けられます。
この車、日本でも時々ごくたまに街中で見かけることがあります。
一目でそれとわかるスタイリング、好みは分かれると思いますが伝統と気品を感じることができます。
イギリスには100年近くフルモデルチェンジすることなく同じスタイルの車を作り続けている、日本ではちょっと信じられないメーカーがあることが車文化の違いを感じずにはいられません。
また日本が今後、成熟社会から衰退へ向かう時の一つのお手本?になるのがイギリスかもしれないと思いました。