麻酔の先生
10月にもなると、年末のスケジュールもほぼ埋まってきていますが、来週あたりから超ヘビーな手術が目白押しです。
週2日全身麻酔で8時間以上の手術が何週も続くようです。
うちのクリニックでは、全身麻酔の場合は麻酔専門医の先生を呼んできます。
私自身も麻酔研修の経験があって標榜医の資格を持っておりますが、なんせ昭和時代の全身麻酔しか経験がなく、当時の全身麻酔で試用していた薬品は一つも残っていないというのが現状です。
隔世の感がありますが、最近の麻酔の先生方も当時のドクターとはちがうように感じます。
私の入局した麻酔の医局は教授自身が軍隊上がりの医師でしたので、「軍隊」そのものでした。とても厳しかったという印象しか残っていませんがどこの大学も似たようなものだったのかもしれません。
麻酔のかけ方も今から思えば乱暴だったような気がしますが、当時はそれが当たり前で先輩の教え方も同様でした。
当時のそんな環境のせいか、どこの麻酔科の先生もちょっと変わりものが多かったものですが、今の「民主的」な医局で育てられたお医者様はとても穏やかで紳士的です。
全身麻酔を依頼する側としては、とても安心してお願いすることができるので助かっております。
うちのクリニックだけではないかもしれませんが、穏やかな患者さんに加えて麻酔の先生も穏やかな人柄の方に恵まれているように感じています。