1番よりも大事なこと
冬季オリンピックも終盤、クライマックスは、やはり女子フィギュアでした。
今回金メダルをのがした浅田選手でしたが、3アクセルを2回飛んだフリーの演技は立派なものでした。
金メダルを取った選手もすばらしかったのですが、1位と2位の差は何だったのかと考えます。
最近のオリンピックでは金メダルを取るためには、演技の技術が高いばかりでなくメダルをとるための戦略的な考え方も必要のようです。
ジャッジの基準の流れがどうのように変わってきているかを常に意識してその対策をねることもしないと上位に上がるのはむずかしくなってきています。特にオリンピックの柔道の試合を見ているとそれを感じます。
日本人は時にそれを潔しとしない傾向があります。ところが世界を舞台にした場合それがかえって足かせになりかねません。
自分の信念を貫くのと、戦略的になることは、時に相反するかもしれませんが、それをうまくバランス良くとりいれて考えていくことが必要なのでしょうがとても難しいことです。
我々美容外科でも、美容市場の流れを意識しつつも自分の信念に基づいた医療を貫くことが時にむずかしいことがあります。
それでも最後は「自分の医療スタイルはなにか」に行きつくのではないかと思っています。
何事も自分をまげてまで一番になろうとすることのほうが、私にとって最大のストレスなのだということが最近分かりました。