2020年を振り返って 3
従来、顔面の輪郭というと正面を向いた時の顔の輪郭を指していました。
しかし側面から見た顔の輪郭も存在します。
その時の要となるものが鼻、特に鼻先になります。
さらに鼻と前額の関係、鼻と顎の関係も側面の輪郭の重要な要素になります。
今年はその部分に焦点を当てて治療方針を考えてきたところ、今まであまり取り上げられなかった悩みを持った潜在的な患者さんの注目を集め、その結果が今年の我々のクリニックの手術数の増加につながったのではないかと思っています。
従来、鼻の手術が多かったのに加えて前額、中顔面、顎を含めた複合手術が増えた理由はこのような流れによるものと思われます。
さらに今年の3月に発表した前額脂肪注入の論文もこの流れの中で追い風になったと思っています。
さらにさらに、鼻翼基部プロテーゼ挿入術という非常に特殊な手術が増えたのもこの流れで説明できると思っています。
ではなぜ、今までの輪郭手術とは違った考えが広く受け入れられるようになったかを次回以降に書いていきたいと思います。