修正手術の現状

以前からちょっと気になったことがあります。それはある手術をあるクリニックでうけた患者さんが、同じクレームで来院されそれが続くことです。

たとえば「鼻翼縮小術」を「あるクリニック」で受けて同じ「傷跡と変形のクレーム」になった患者さんが立て続きに来院、といった具合です。

他に今までにあったクレームが続いた例を具体的にあげます。(アルファベットはクリニック名とは関係ありません)

Aクリニックの「腹部脂肪吸引の術後の皮膚の癒着、凸凹」3例・・・1例は脂肪注入により改善。のこりの2例ではあまりの癒着に皮膚切除しか方法が思いあたりませんでした。

Bクリニックの「あごの骨きり手術の術後の口唇周囲のしびれやひきつり、つっぱり」4例・・・骨切り部の癒着剥離術をし症状改善した症例あり

Bクリニックの「頬骨骨きり手術の術後の顔の皮膚のたるみ」2例・・・フェイスリフトで1例は改善

Bクリニックの「鼻尖縮小術の術後のピンチノーズ」2例・・・1例は鼻中隔延長術で少し改善

Cクリニックの「切開式重瞼術後の眼瞼下垂」少なくとも4例・・・全例、挙筋前転術をして改善

Cクリニックの「フェイスリフト手術術後の耳垂変形、効果なし、傷跡の醜形」少なくとも5例・・・3例再フェイスリフト手術で改善

Dクリニックの「下眼瞼脂肪切除後の陥凹変形」2例・・・修正手術おもいあたらず

Eクリニックの「下眼瞼切開術後の傷跡あるいは効果なし」少なくとも5~6例・・・再度下眼瞼切開術をすすめるも拒否

ざっとあげてこんなところです。上にあげた手術は元々どれも難易度が高い手術ばかりで、前医の先生もきっと一生懸命されたのではないかと思いますが残念な結果です。

来院された患者さんは本当に悩んでおられるのですが、私の実力では到底治しようがない場合も結構あります。