夢物語
シミュレーションがはやっています。
いいコンピューターソフトがでてきてかなり高度なシミュレーションが可能になってきています。術後の顔をあらかじめ術前にイメージでき、それを我々と患者さんで共有できる、というのは画期的です。先日こんなことがありました。
診察のときにシミュレーションをうけた患者さんで、ご要望をお聞きし十数回もシミュレーションを試行したのですが、診察のあとで
「シミュレーションしたのにその結果が私の希望した顔と違う!私の好きな顔にしてくれない。」
とご立腹されていたとのことです。
この患者さんはシミュレーションの意味を理解されていなかったのかもしれません。シミュレーションは、その人の夢を描くのではなく、術後の結果を術前にイメージするだけのものですから。