希望
毎年この時期になると、核問題の議論が活発になります。
核保有国はおのおの核廃絶にむけて削減がすすんでいるらしいのですが、核を保有する国の数は逆に増えています。
日本も核武装を考えなければいけないのではないか、世界での発言力をアップするためには核を保有するべきではないかという議論も出ています。
逆に世界から核を廃絶する、核のない世界を作っていこう、という運動も、オバマ大統領の就任後の核削減についての発言後、さらに盛んになっています。
核武装論者は、核廃絶論者を「それは理想論で、できっこない、ばかばかしいことを言うんじゃない、現実に目をむけよ!」と一括します。
これを聞いて、ふっと、このセリフどこかで聞いたことがあるぞ、と思いました。
そう、私が開業前に(あるいは開業後に)美容外科について自分の診療理念を語った時の周りの反応でした。
ここでそれを繰り返すつもりはありませんが、核の問題も結局は人間一人ひとりの心の問題と全く同じなのだと感じます。
パンドラの箱で語られている、人間の心の悪(ねたみ、誹謗中傷、憎しみ、悪だくみ)は一言でいえば「絶望」、そして最後まで遠慮勝ちでなかなか出てこない、最後に残された人間の心にあるものが「希望」。
「希望」から「理想」がうまれ、それを現実にしていくために必要なものが「知恵」なのだと考えますが・・。