京都言葉
昨日、何気なくテレビで「舞妓は~ん」という軽い映画をみてしまいました。
この映画をみながらちょっとしたことを思い出しました。
今から34年前、私が中学3年のとき卒業旅行で友達4人と京都に旅行した時の出来事です。友達の一人が京都に家をもっていて、そこに1週間ぐらい泊めてもらって、という旅行でした。
滞在3日目ぐらいのときにどこかに遊びに行こうということで、行き当たりばったりでかけました。
5人とも全く土地勘もなく当然のように迷子になったのですが、その場を通りかかった近所の方と思しき女性に道を尋ねました。その女性が我々に
「どこ、いかはりますの~」と、絹のようになめらかな京都弁でやさしく聞いてくれました。その声音は34年経った今でもはっきり耳に残っています(ちなみに顔などは全く思い出せません)。
それが私にとって、生まれて初めて聞いた生のネイティブな「京都弁」だったのです。日ごろ「名古屋弁」でならされた耳には余計にやさしく優雅に聞こえたものです。
私の「京都弁」コンプレックスが始まったのはそれからです。
いったいぜんたい京都の人は口げんかとかするのでしょうか。あの優しい言葉で喧嘩をしてもちっとも怒られている気がしないのですが・・。