「麻雀」の思い出

「麻雀」、最近の若者にはあまり人気がないようです。昔の大学生は4人集まれば卓を囲んだものだと父親に言われたことがあります。

私は、麻雀好きな父親の影響からか子供の時から家族麻雀をよくやっていました。家族4人でやる麻雀ですから大したものではありませんが、家族が4人あつまると卓を囲むことが多く、家には専用の雀卓があったほどです。

しかしあるときを境にぱったりとやらなくなりました。それは麻雀の時の姿勢がたたったせいか姉が「腰椎椎間板ヘルニア」になって入院してしまったからです。

それ以後、家で麻雀することは一切なくなりました。私自身も、大学生になっても、医者になっても一切することはなかったのです。

ところが最近、パソコンに麻雀の対戦ゲームがあることを知り、暇なときにちょっとやってみました。35年ぶりぐらいにやったにもかかわらず、役とか上がり方とか、子供の時におぼえたことは結構残っているものですね。パソコン相手だと案外勝てるようです。

もうひとつ驚いたのは、パソコンで麻雀をしていると子供の時に父が教えてくれた言葉がどんどん思い出されることです。父は状況状況で麻雀の定石みたいなものを独り言のようによく言ってました。そのひとつひとつが耳元に聞こえてくるように感じるのです。

そんな父ですが、去年の6月になくなりました。晩年にはあまり接点がありませんでしたが、思えば麻雀の卓を囲んでいた頃が一番家族同士の会話が多く団らんのひと時だったのかもしれません。

旅行に行ったことやいろいろなイベントの思いでよりも何よりも、麻雀のように何気ない日常のひと時の方が思い出になるものですね・・。