術前術後写真
顔に対する光の当て方でしわやたるみなど簡単に消すことができます。それを上手に利用している芸能人もいますよね。
このことから術前・術後写真もきちんとしたかつ同じ条件で写したものでなければ施術の効果を正確に把握することはできません。
私は今のクリニックはもちろん愛知医大でも正確に写真を写すことが第一と考え、専用の撮影室と固定式外部ストロボを用意しています。バックスクリーンも写真に影響を及ぼしますので必ず同じものを使用するようにしています。
われわれの仕事の質を客観的に知るうえで写真は非常に重要で、これでしか知る手段はない、といっても言い過ぎではありません。(今のところ・・です。そのうち動画で比較することが当たり前になるかもしれませんが・・)
バックスクリーンもなしに普通の手持ちのデジカメ撮影では、術前術後の写真を比較することはできません。
ましてや術前・術後が同じ条件でとられていない写真では、施術の効果など絶対に判断できません。
ここのところを意識しながら、いろいろなクリニックの症例写真をご覧になってください。意外ときちんと撮られている写真って少ないんじゃないでしょうか?
学会ですら、術前と術後の写真が全く違う条件で写しているもので発表している演題を見かけることがあります。
ある施術方法が美容的に有効かどうか判断する唯一の手段がなおざりにされているということは、結果を正確に評価しようとしていない、ということになります。