鳥居先生退官記念パーティー

前の記事で書きましたが、3月7日、マリオットで名古屋大学形成外科の鳥居教授退官記念パーティーがありました。

鳥居先生が教授になられた当時、先生は日本の国立大学で最年少の教授と言われていたのですが、その若かった教授が退官されるということに感慨深いものがあります。

医局の先生たちにも久しぶりに会いました。意外にもこのブログを読んでいる先生が多いことにちょっと恥ずかしい気がしました。(先生たち!時々でいいですからコメントもお願いします!)

来賓として前東大形成外科教授の波利井先生もお見えになっていました。波利井先生とは去年2月のオーストラリアでの国際美容外科学会でお話して以来でしたので、私の新規開業の報告がてらご挨拶を申し上げました。

波利井先生も現在某美容クリニックの経営にかかわっておられるそうで、美容外科の経営について話がおおいに盛り上がりました。その時の会話で「健全な美容医療」と「健全なクリニック経営」の両立は美容外科医の普遍的なテーマなのだと痛感した次第です。

鳥居先生の最後のあいさつで「形成外科医に必要なものは手先の器用さではなくて一生懸命努力する姿勢だ」とおっしゃっていました。最後まで鳥居先生らしい直球あいさつでした。

私が鳥居先生の言葉で忘れられないのは、当時医局で極貧生活を送っていた私が、貧乏生活を愚痴った時におっしゃられた言葉でした。

「大口君、好きな仕事ができるのであれば、お金は関係ないでしょ」

私、この年になってようやく教授の言葉を素直に受け取ることができるようになりました。鳥居先生!ありがとうございました。そして長い間本当に御疲れ様でした。