実践的なシミの診断と治療

実践的なしみの診断で必要なことはしみの深さと厚みを見抜くことです。とても簡単です。シミ治療から逆に考えていくと、まずこれだけで十分と思われます。

(皮膚科のお医者さんが日ごろシミ診断で使用している「老人性色素斑」とか「脂漏性角化症」などの病名は、治療にあまり役立たないことが多いような気がします。)

どういうことかといいますと、たとえばしみの深さですが、浅いほうが治療は簡単で、深いほうが難しい傾向があります。同様にシミの厚さですが、厚いほど治療回数がかかり、薄いほど治療回数が少なくて済むという様に考えられます。

しみの深さを判定する方法ですが、もちろんしみのあるところの皮膚をすこし切り取って(これを皮膚科では生検という)顕微鏡で調べればすぐわかりますが、皮膚をとらないでもだいたいの深さがわかる方法があります。それはシミの縁に注目するやり方です。

シミの境目がはっきりしていればそれは浅いことが多く、境目がぼんやりしているものはやや深いと考えられます。入浴剤の入ったお風呂で自分の手を水面から徐々に深く沈めていくとだんだん手の形がぼんやりしてきます。それと同じです。