治療の簡単なシミは?

しみには厚みと深さで4通りのタイプが考えられます。①深くて薄いもの、②深くて厚いもの、③浅くて厚いもの、④浅くて薄いものです。

治療で一番難しいのは②の深くて厚いものであることは理論的にも感覚的にも理解できるのではないでしょうか。このタイプのしみの代表は20才ごろから頬にはっきりしてくるあざのようなしみ

遅発性大田母斑、(真皮メラノサイトーシス)

と呼ばれているものです。この治療が難しいのは、レーザーを1~2回照射しただけではあまり変化がわからないところです。治療期間には丸々1年はかかるものの、ちゃんとした治療をすればほぼ100%消えます。

反対に?の浅くて厚みのあるものは治療が簡単で、少々乱暴な治療をしても後は残らないし、1回の治療で十分です。このしみは少しイボ状に盛り上がっていて、境目がはっきりしていること、日焼けの多い中年男性のこめかみに多く見られます。

治療の簡単なものから順に並べると「浅厚」≧「浅薄」=「深薄」≧「深厚」といったところでしょうか。