サプリメントについて
サプリメント全盛です。私自身あまり詳しくはありませんが、患者さんに「どんなサプリメントをとったらいいですか?」とよくきかれます。
特に「コラーゲンをとっています」という人は結構多いようですが、その時私は次のように答えています。「コラーゲンをとっても結局消化されてアミノ酸になって吸収されるので、コラーゲンにこだわる必要はありません」といままではこのように答えていましたし、医学的な常識もこんなものだと思います。
ところが最近ある文献をみると小腸でペプチド(いくつかのアミノ酸が結合したもの)のかたちで吸収されることもあるからコラーゲンをとる意味も全くないわけではない、ということが書かれていました。真偽の程はわかりません。
もう一つ言えるのは、人間の体は必要のないものまで吸収することはないという事実です。コラーゲンの必要性がない体に、いくらコラーゲンを摂取しても必要以上に体内に吸収されることはありません。
であればコラーゲンを摂取することより、いかにコラーゲンを必要とする体にするかのほうが重要なのではないかと思います。
コラーゲン増生の方法としては、以前の記事にかきましたのでそちらを参照してください。
コラーゲンを必要としている体になれば、サプリメントを摂取することも意味があると考えられます。