学会報告のつづき
前回の学会報告の続きです。
興味深かったのは、アクアミドについてです。アクアミドあるいはpolyacrylamideは、注入物としてはそれほど新しいものではないのですが、今回はその中でも100%ポリマーといわれている「コスモジェル」についての発表でした。
従来のアクアミドとの違いは、注入の方法が組織内への注射ではなく、手術に近い方法でポケットをつくって注入するところです。
取り出すこともできるので、安全性が強調されていました。
その後、別の大学の先生がこの注入物の成分分析の結果を報告されていました。
その結果は確かにアクアミドとちがってほぼポリマーのみでしたが、ほんのわずか違う成分が混入されていて、これが何であるかさらに詳しく調べる必要があるということでした。
この手のものは、安全性が確保されれば非常に有用なものです。今の段階では限りなく白に近い灰色といったところでしょうか?