アキュスカルプによるレーザー脂肪溶解吸引術
最近、うちのクリニックで顔の脂肪吸引に対してよく用いられるようになった「アキュスカルプ」について。
ボディの脂肪吸引の手術においても活躍するようになってきました。
「アキュスカルプ」はレーザーによる脂肪溶解器で、これによって融けた脂肪を従来の脂肪吸引器で吸い出すことができます。
レーザーを用いない脂肪吸引に比べると、医者にとっても患者さんにとっても、とてもスマートな脂肪減量手術が可能になります。
もともと脂肪吸引手術は、美容外科の手術の中では医師にとって最もハードな手術で、「脂肪吸引の手術で医者が痩せた」と冗談でいうぐらい体力のいる手術です。
ところがレーザー照射によって融けた脂肪はとても容易に吸い出すことができ、もはや以前の物理的に脂肪を破壊して吸引する手術とは別物といってもいいぐらいの手術であることが分かります。
例えていうとアイスクリームにストローをさして吸うことを考えてください。アイスが少し融けてくれば簡単に吸うことができるようになりますよね。
レーザーをもちいた脂肪吸引術は、コンセプトとしてはそれほど新しいものではありません。
それにも関らず、あまり普及してこなかったのは、器械の進歩がいまひとつだったことと、医師の理解の遅れが関係してきたように思われます。
アキュスカルプは脂肪を効率よく溶かすことができるにもかかわらず皮膚などにはやけどを作りにくいといった特徴があります。
医師がアキュスカルプによる脂肪吸引に対して正しい理解をもつようになれば、患者さんにとっても安全で確実な脂肪吸引術になると思います。
術後の腫れや内出血が非常に少ないため、短いダウンタイムで確実な皮下脂肪減量手術が可能になれば患者さんにとっては大きな魅力となるにちがいありません。
近々、術後の経過をモニター患者さんでご覧になっていただける予定です。