美容外科手術でトラブルを避けるために51
鼻先をすっきり見せるためには、鼻翼軟骨のダウンサイズと形の形成に加えて皮膚を薄くする、さらに皮膚を詰めることができればさらに確実性が増します。
しかしこの最後の皮膚を「詰める」ことが難しいことを前回書きました。
したがって鼻先の手術でトラブルを避けるためには、この最後の皮膚を「詰める」こと以外をすべておこなったうえで万が一術後の結果に満足されなければ最後の「皮膚を詰める」という方法が残っている、ということを術前に患者さんに説明する必要があります。
なぜ鼻先の手術が難しいかを理論的にきちんと説明して、限界と限界を超えるために必要なことを了解してもらうことになります。
これを踏まえたうえで皮膚を詰めること以外の鼻先をすっきり見せるための手術を全力で行うことになります。
もちろん不自然な形の鼻先にしないという条件下で考えなければいけません。
我々のクリニックのように他院修正が多いという特殊な条件を割り引いても、鼻先の手術で最後の方法まで行わなくても満足できる患者さんは8割ぐらいだと思います。
残りの2割の患者さんは、皮膚を切除すればほぼ100%の満足感を得られるだろうと思われる患者さんです(実際に皮膚切除まで行くかどうかは不問です)。
こういった状況で、皮膚切除を避けながら鼻先の手術の満足度を上げるにはどうしたらいいか、考えていきましょう。